兵庫県知事選での争点について

あくまで、得手勝手な私見で「ぼくがかんがえたひょうごけん」ですが少し書いてみます。

①経済:これに関しては様々な要因が絡んでくる。商業・農業・建設と多岐にわたるが、候補者選びの際にどこを見るかという事だが、

 1:現在県内で推進中の高速道路建築はどうするのか?

名神と湾岸線の結節、湾岸線の延伸、新名神の工事、山陰地方の高速道路空白地帯、播磨方面の高速道路、自動車専用道の整備・・・兵庫県は南北にも東西にも広い割に電車での移動には不便が多く、また地方公共交通についても実使用には不便が多い。自然、自動車交通網の整備が重要になってくる。高速道路建設の賛成・反対派それぞれの意見の精査が必要。

 2:失業率はどうするのか?

総務省統計(出展*年平均:<参考>労働力調査(基本集計)都道府県別結果)によると、2020年完全失業率は2.7ポイントと全国平均2.8ポイントより0.1ポイント低いものの、2018年2.5ポイント(全国2.4)、2019年2.2ポイント(全国2.4)と減少傾向にあったものがコロナの影響もあろうが急激に増えている。2015年の3.7ポイント(全国3.4)から改善傾向にあったものがわずか一年で悪化している。これに対してどのような改善策を講じられるのか?

また、就職氷河期時代(2000年前後に大学卒業した世代か)の救済策が叫ばれているが、具体的にどのように救済策を練るのか?大学卒業以降就職機会を失い、非正規で労働を続けてきた人間をどのように救済していくのか?「救済に全力を挙げます」ではなく、ある程度の構想を提示しているかどうかもポイント。

 3:農政について

兵庫県の農業は、全国でも特殊で「兵庫は日本の縮図」と言われるほど少量多品種の農作物が多く、全国的に知名度があり流通や経営体制がしっかり整っているのは播磨・但馬・丹波等県西部、北部の水稲と、淡路島の玉ねぎをはじめとした農作物。その他ブランド化されている作物はあるが、いずれも規模は小さい。エリア的には都市近郊型農業ではあるが、農業が盛んなエリアは淡路島、播磨近辺を除き高速道路をはじめとした流通網に課題がある。

県内消費だけであれば、問題はないのだろうが県外・全国をにらむのであれば生産から流通・販売まで一貫した体制の整備が重要。整備はされつつあるとはいえ、未だ道半ばである。また、就農人口の高齢化、若い年代が就農しないなど、農業の継承についても課題が残る。耕作放棄地の増加による農業面積の減少だけでなく、自然環境の荒廃なども問題だ。

農業従事者がどれだけ豊かに暮らせるか、また農業地帯のインフラ整備による生活環境の改善など考える点は多い。

②観光

これは経済とセットなのであろうが、観光資源を多く持つ兵庫県として別個で記述してみる。

兵庫県と言えばどうしても神戸近辺での観光が目立つが、京阪神沿岸では尼崎~神戸市、神戸市~姫路含む播州と基本は東西に非常に長い、それに加え日本海側の浜坂・香住・豊岡・城崎温泉と言った観光資源も数多くある。

また、県中部の三木・加西・神戸市北部・と言った中国自動車道沿線にも観光地や名所などの資源も多い。

これだけ観光資源に恵まれているにもかかわらず、県内移動に非常に多くの時間がかかることもネックだ。また、鉄道網は京阪神沿線はJR神戸線・阪神、山陽、阪急の各電鉄をを軸として整備されているが、県北部への移動にはJR福知山線、加古川線、播但線、の3路線しかなく、高速道路・自動車専用道は阪神高速神戸線・湾岸線、名神高速道路、中国自動車道、山陽自動車道が東西に貫く軸とはなっているが、南北方面は播但道、丹波篠山道路が主軸となり支線があるような状況で、鉄道・自動車共に県南北の移動には非常に不便がある。

観光資源と言う面では恵まれているものの、県内移動の不便さがネックとなるもったいない環境ではある。

2025年の万博を見据えて観光誘致は当然していかねばならないが、万博の主会場が大阪の夢洲と言う、現時点では徒歩で行くこともできず電車もなく、自動車しか移動手段がないエリアが今後どう整備されるのか?それに伴い、兵庫県はどうやって観光客を誘致するのか?等、万博をしっかり兵庫県のために利用する方策をどれだけ立てているかである。

サテライト会場についても、どの様に進めていくのかも気になる。

観光としては、万博から兵庫に来た観光客が京阪神沿線、しかも神戸近辺にしかぽ金を落とさないという状況だけは避けられるような具体策を立てられる候補者を選びたい。

③医療・福祉・子育て

これに関しては門外漢なので余り書かないが、今回のコロナ禍で兵庫県の推進する病床再編事業には少なからず影響が出るだろう。あくまで平穏な時期に建てられた計画であり、まさかこんな事になるとは誰も思わなかった時期に策定された計画であろう為、早急な見直しが必要とは思われる。現在の方針としては、急性期病床を高度急性期及び回復期病床に振り分け、人口減少と併せて各自治体に不足が生じないような計画となっているが、今回のコロナ騒ぎで病床がひっ迫したことを踏まえ、どの様に計画を策定していくのか?また、医療福祉と言った分野への財政投入をどうするのか?国への要請はきちんとできるのか?と言ったところも注意すべきポイントだと思われる。医療福祉は、特に注意しておいた方がよい。「これをします、あれをします」ではなく、「この財源をもってあれをします、これをするために申し訳ないがこの財源をこっちに持ってきます」等明確な方針が示せる候補者かどうかをきっちり見た方がよい。「やります」は誰でも言える。

子育てに関しては、放課後児童クラブなど待機児童の削減、幼保教育の充実など課題が山積だが、保育士の確保や保育施設の増強など、各市町村自治体と連携せねばならない項目も多い。この点で、調整力を特に求められる分野と思われる。

また、根本的な課題として保育士や介護士などの食に対する待遇改善は必須。また、労働環境の整備と、ブラック企業がのさばらないような監視体制を確立し、介護職・保育職に就くことを希望する人材が多く出てくるような環境を整えられるか?と言ったところ。

等など。あんまり門外漢が偉そうなことも書けないのでこの辺で

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