2021年7月18日兵庫県知事選挙について①

ちょっと真面目にブログに記事を書いてみようと思った。

あんまり政治的なことは発信したくないのだが、今回の選挙はコロナ下での兵庫県の未来を決める重要な選挙になるという事で、普段選挙に行かない人にもできる限り投票に行ってほしいと思うので書いてみる。

正直、政治家と言うものに対しては攻撃的な文章になると思うのであらかじめご了承のほどを。

まずは兵庫県の歴代知事選挙の概要について。下記のリンクを見ていただけるとありがたい。

前回までの兵庫県知事選挙概要(PDFファイル)*兵庫県のサイトに別ウィンドウで開きます

上の表は何だと思いますか?

兵庫県知事選歴代の投票率の概要です。一番右の3列が、県全体での投票率となっています。ちなみに、PDFのリンクから切り取った資料です。これを見て、愕然とした人は政治に対する認識が正しい方だと言えると思います。

「あー、やっぱり低いね、でもこんなもんかー」

と思った方、これからの話少し読んでいってください。

選挙に投票しないという事は、私たちがどんなに不利益を受ける政策を実施されても、文句を言う権利はない、という事です。

極端に言えば、「生殺与奪は知事様にお任せします。例え税金が跳ね上がっても、県民が苦しむ政治をされても私は文句を言いません、知事様のお好きにどうぞ」と言っているのと同じことだと認識してください。

「そんなことはわかっているけど、私一人の投票なんかで結果は変わらないでしょ?」

投票しない人は必ずこうやって諦めの言い訳をします。

ではこう考えましょう。

県民全員が「私一人の一票は小さいかもしれないけど、変わるかもしれないから投票に行く」

実はこれ、政治家の人たちが一番恐れる事なのです。

何故なら、自分を応援してくれる人だけが投票してくれれば、票の数も読めます。当選もしやすくなります。

もし、今まで投票していなかった人が大挙して押し寄せて投票に来たら・・・今まで誰にも投票していなかった人が投票するという事は全く選挙結果が読めなくなるのです。

つまり、政治家たちは結果に戦々恐々としながら選挙を戦う羽目になるという事。

そして何より、今まで固定で投票していた人たちの意見が県の政治を動かしてきたのだから、政策も投票してくれた人に向けて分かりやすい政治を行えばよかったのです。

もし、新たな意見を持った人たちが大量に投票したら・・・政治家は投票してくれた人たちの意見を無視なんてできません。次の選挙での政治生命にもかかわりますからね。

例えば、A候補とB候補がいたとします。

A候補には歴代の選挙で固定の投票者が100人いたとします。

B候補は新人で、固定の投票者はいません。

この地域の有権者数は例えば300人いるとします。二人で選挙を戦います。この場合、純粋に過半数を取るか票数が多い方が当選と言う比較的わかりやすい構図になります。この場合の選挙結果について考えてみましょう。(極端な例ですがわかりやすいと思います)

前提条件:有権者数300人、候補者数2人で将来的にも変わらないとする。

1:投票者数110人。A候補100人、B候補10人でA候補が当選する。

2:投票者数300人。A候補151人、B候補149人でA候補が当選する。

同じA候補の当選ですが、持つ意味合いは全く違います。

1の場合、投票者の大半(100人)はA候補の支持者です。B候補の支持者は10人。次の選挙でも同じ投票者数であった場合、B候補を支持した有権者の意見は全く無視されます。何故なら、A候補にも、B候補にも投票しなかった190人は次の選挙でどちらにも投票しないのだから、自分を支持した100人の有権者の意見だけ聞いて政治をしていれば次回の選挙でも必ず勝てるからです。


これが2の場合は全く意味合いが違ってきます。


2の場合、有権者全てが選挙に投票したことになります。そして、A候補の固定投票者は100人、残りの51人はA候補の支持者ではなく、今回の選挙ではA候補の公約などが自分たちの意見に合致していたから投票した人です。

この場合、この51人は流動的な有権者になります。例えば次回の選挙でこのうちの2人が、「A候補は公約を守らなかった、もう投票しない」と言ってB候補に投票した場合どうなるでしょう?

A候補149人、B候補151人で次回の選挙ではB候補が当選することになります。となると、今回の選挙でB候補に投票した有権者は、A候補にとって次回の選挙でもB候補に投票されてしまう可能性があり、かつ自分の固定投票者でない51人は次回B候補の応援に回る可能性があるという事なのです。

となると、今までのようにA候補の固定応援者であった100人の意見だけを聞いて政治はできるでしょうか?当然できません。残りの51人をないがしろにする政治をすれば、次回の選挙で必ずそっぽを向かれて落選するというわかりきった結論が待っているからです。


だからこそ、必ず選挙に行ってください!


政治家は投票に行かず諦めた人たちのために政治はしてくれません。自分に投票する人のためにのみ政治をするのです。

自分以外の候補者への投票が増えれば増えるほど、当選確実な候補者にとっては脅威なのです。落選した候補の応援者とはいえ、意見を無視することはできないのです。


何故なら、当選しなかった候補者はただのおっさん、おばはんだからです!


当選しなければ、ただの町の人。何の権力もない一市民、一県民なのです。

だからこそ、投票することで自分たちの意見を主張することができるのです。

悲しい事に、日本では選挙に出るにしても大金がいります。貧乏庶民はお情けの投票権だけ与えられて、政治家として政治を動かすチャンスはほぼ巡ってきません。

その代わり、一票が大事なのです。みんなが等しく平等に与えられている参政権。これを行使して、私たちの代わりに政治家が動かざるを得ないようにするのが選挙なのです。

この選挙権を行使せず、投票に行かずに政治に無関心である人達に言っておきます。

庶民が政治に無関心である方が政治家にとっては都合がよい!自分を持ち上げてくれて耳障りの良い情報だけ入れてくれる支援者だけに目をかけていればよいのだから。

政治家にとって、投票しない有権者はスケープゴートと同じです。唯々諾々と実施される政策に反対も賛成もせず・・・反対があっても愚痴を言うだけで何もせず、政治家の都合の良いように生かされている。だから、政治家が自分たちの生活を苦しめる政策を行っても、「投票しなかったでしょ?権利放棄したんでしょ?」で無視されるんです。

だから必ず選挙に行きましょう。権利をしっかり行使して、政治家に「好き放題はさせない」と言う姿勢をきっちり見せつけましょう!

悲しいかな、前回の選挙で投票率は40.86%・・・県民の半分も投票していません。それだけ政治を他人任せにして、大事な権利を放棄している人がたくさんいるという事です。

今回の兵庫県知事選、候補者がおびえるような投票率を期待します。

そう言えば、「仕事が忙しい」「子育てが忙しい」・・・投票しない言い訳はいくらでも作れます。

仕事や勉学と同じで、「やらない言い訳」を作るのは簡単です。

ですが、選挙には期日前投票もあります。自分たちの権利を本気で守りたければ何とかしてどうにかして投票に行こうと努力できるはずです。それでもいけない人がいるなら、それは選挙制度に問題があるのです。100%に限りなく近く投票率を上げることができない制度に問題があり、そしてその制度は「投票率は低い方がいい政治家」にとっては黄金の山よりも魅力的なのだと言っておきます。

私?もちろん行きますよ。例え小さな一票でも投票しないという事は自分の命まで政治家にささげることになるのですから。

と言うわけで、次はもうちょっと候補者とか見て書いてみます。

選挙に行ってくださいね。








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